美術鑑賞用語のおはなし

美術鑑賞用語のおはなし

お寺の建築様式はブレンドの賜物:美術鑑賞用語のおはなし

お寺に様々ある建物の中でも、ほぼ中央にあって最も大きくて目立つのは、本堂(金堂・仏殿)・講堂(法堂)・御影堂といった宗教行為を行う建物です。これら建物にも建てられた時代の流行を取り入れ、歴史の生き証人としてとても魅力的な姿を今に伝えています...
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お寺の行事はたくさんあってワクワク:美術鑑賞用語のおはなし

お寺は仏教を信仰する場ですが、その運営や活動は多岐に渡っています。運営の一環として様々な宗教行事が行われており、たくさんの人々の信奉を集めています。お寺が行う“コト”について、探ってみたいと思います。寺の運営実態は時代に応じて変化 <基本的...
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僧侶の名前で功績がわかる:美術鑑賞用語のおはなし

お寺に続いて僧侶の格式や役職を表す名称を整理してみたいと思います。僧侶の名前は寺の縁起や肖像画などの美術品にもよく登場します。ほとんどが敬称付きで表示されています。その僧侶がどのような役割を果たし、どのような評価をされていたのか、敬称でわか...
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寺の名前で格式がわかる:美術鑑賞用語のおはなし

お寺の格式や種類を表す名称はたくさんあります。名称を理解していると、そのお寺が時の権力者からどのような評価をされていたのか、わかるようになります。格式の高さを維持している寺には、相応の経済基盤を伴った上で寄進者も多くなるため、上質な文化財が...
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曹洞宗のダブル本山に納得 ~仏教宗派の個性(10):美術鑑賞用語のおはなし

もう一つの禅宗・曹洞宗(そうとうしゅう)は、何より座禅を重んじます。地方を中心に永らく信者を拡大してきました。案外知られていませんが、信者数と寺院数では現在、浄土真宗本願寺派(西本願寺)を上回って日本最大の宗派です。同じ禅宗でも、京都では圧...
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日本文化を洗練した臨済・黄檗宗 ~仏教宗派の個性 (9) :美術鑑賞用語のおはなし

禅宗と言えば「座禅」というように、禅宗は自己と向き合うことで悟りを開く仏教です。臨済(りんざい)・曹洞(そうとう)・黄檗(おうばく)の3宗にわかれています。鎌倉時仏教の中では、主に武家に支持されました。臨済宗は、中世から江戸時代にかけて日本...
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京都で大成功した日蓮宗 ~仏教宗派の個性(8):美術鑑賞用語のおはなし

日蓮(にちれん))は、日本で最も有名な僧侶の一人でしょう。江戸時代までは法華宗(ほっけしゅう)と呼ばれていた、現在の日蓮宗の宗祖です。日蓮の人生とその後の弟子たちの歩みは、鎌倉新仏教の中でも最後発組であるがゆえに、とても厳しいものでした。し...
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浄土真宗はマーケティング上手 ~仏教宗派の個性(7):美術鑑賞用語のおはなし

浄土真宗(じょうどしんしゅう)は、国内最多の信者・寺院を抱える宗派です。宗祖の親鸞聖人(しんらん・しょうにん)は、真言宗を開いた弘法大師・空海と並んで日本でもっとも有名な僧侶です。鎌倉新仏教の一つとして出発しますが、戦国時代に強大な結束力を...
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浄土教が仏教を民衆に広めた ~仏教宗派の個性(6):美術鑑賞用語のおはなし

日本の仏教宗派のお話、後半戦では平安時代半ば以降に日本で信仰が始まった宗派を取り上げたいと思います。いわゆる鎌倉新仏教と呼ばれる宗派で、仏教が信者の階級や信仰目的に応じてよりわかりやすく布教されていく時代です。前半戦に取り上げたより歴史のあ...
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ご来光の原点は修験道 ~仏教宗派の個性(5):美術鑑賞用語のおはなし

修験道(しゅげんどう)は、山岳信仰と仏教が融合した宗派です。奥深く険しい霊山を駆け抜ける厳しい修行を特徴とします。修行者は、修験者(しゅげんじゃ)や山伏(やまぶし)と呼ばれ、その姿はよく知られています。神仏習合を象徴する宗派でもあります。【...
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夢の国を究めようとした真言宗 ~仏教宗派の個性(4):美術鑑賞用語のおはなし

真言宗(しんごんしゅう)はとてもたくさんの分派があります。歴史的に有力な寺院が多く、明治以降に各本山が宗教法人として独立の道を選択した結果です。しかし一貫して宗派の開祖である空海を崇めており、天台宗のように宗派内での抗争が長く続いたことはあ...
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中世の京都に君臨した天台宗 ~仏教宗派の個性(3):美術鑑賞用語のおはなし

真言宗は、空海があまりに偉大であったのか、空海に続く有力な弟子は表れていません。多くの宗派に分かれますが、いずれも脈々と空海の法灯を伝えています。一方天台宗は対照的です。最澄に続く有力な弟子が続出し、鎌倉仏教の生みの親にもなります。絶大な経...
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日本史のスーパースター、最澄と空海 ~仏教宗派の個性(2):美術鑑賞用語のおはなし

奈良から京都に都が移されるに伴い、仏教を取り巻く環境も大きく変わります。密教が新たに中国からもたらされたことにより、奈良仏教と異なる「宗派」の概念が芽生え、信者の階層やニーズに応じた信仰が発展していきます。平安時代初期は、平安京内に東寺・西...
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奈良仏教は学問だった ~仏教宗派の個性(1):美術鑑賞用語のおはなし

お寺巡りをしていると、自然とその寺の宗派(しゅうは)が気になるようになります。宗派によって寺のつくりや文化財に一定の個性が見いだせるからです。宗教上の考え方を異にする宗派は世界中の宗教にみられますが、日本の仏教の宗派を厳密に数えると150を...
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伽藍を構成する堂宇の役割:美術鑑賞用語のおはなし

お寺の伽藍には様々な建物があり、実に多様な名前が付けられています。そのネーミングは建物の役割と密接な関係があります。建物や内部空間を参拝・鑑賞するにあたっては、名前の意味を知っておくと理解の幅が大きく広がります。お寺の建物の役割についてお話...
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実はとても奥が深いお寺の塔:美術鑑賞用語のおはなし

お寺の塔はその高さがゆえに、伽藍の中で最も目立ちます。寺や街のランドマークになっていることが少なくありません。新幹線で京都駅に近づくと見えてくる東寺の五重塔は、いかにも京都にやってきたことを気付かせてくれるランドマークとして殊によく知られて...
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伽藍で時代と宗派がわかる:美術鑑賞用語のおはなし

お寺には様々な建物が並び、独特の佇まいを形成しています。建物の配置には一定の規則がありその規則を理解することで、その寺が歩んできた時代に応じて、仏教に対するニーズの違いを知ることができます。伽藍・境内・堂宇の違いは?伽藍(がらん)とは、仏教...
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宮廷や離宮は実に奥深い:美術鑑賞用語のおはなし

日本の王朝文化を今に伝える京都御所が2016年7月から参観申し込み不要で通年公開となり、日本の“宮殿”の見学・鑑賞がとても身近になりました。桂離宮・修学院離宮も、当日に空きがあれば事前参観申し込みなしでも見学・鑑賞できるようになりました。皇...
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門を楽しんでから中を楽しむ:美術鑑賞用語のおはなし

お寺や城など歴史的建造物を訪れると、ほぼ必ず「門」を通って敷地内に入ります。その建造物のオーナーにとっては、訪れる人や前を通る人がまず目にする建造物であるため、建設時には気を使っています。門に付けられた名前から、その門がどのような目的で作ら...
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巻物/掛軸/屏風、表具はとても日本的で繊細な調度品:美術鑑賞用語のおはなし

日本や中国美術を鑑賞していると、表具(ひょうぐ)を頻繁に目にしていることになります。布や紙などを張って調度品として仕立てたものです。絵画や書など絵や文字を書いて表すものはほとんど、表具の上に張り付けられています。目に見える表面を整えることに...