金沢随一の繁華街・香林坊(こうりんぼう)のすぐそばに、加賀百万石を支えた金沢藩士の武家屋敷の面影を今に伝える町並があります。長町(ながまち)武家屋敷跡と呼ばれる一帯です。その中で唯一公開されている野村家(のむらけ)は、古き良き金沢の風情を伝える見事な邸宅と庭園が評判です。
ミシュラン格付けの二つ星になっており、外国人と日本人が一緒になって、庭を眺めて縁側で佇む姿が印象的です。長町武家屋敷跡は、茶屋街と並んで金沢で古い町並を体験できるかけがえのない空間です。上質な時間を過ごしてみてください。

入口
野村家は前田利家の金沢入城以来、明治まで従った家臣です。禄は1,200石です。正直、中級でしたが、江戸時代には現在よりはるかに大きい1,000坪以上の敷地を有する屋敷を有していました。
金沢藩は何といっても120万石の日本一の大藩でした。筆頭家老の本多(ほんだ)家の禄は5万石もあり、一般的に大名と称される1万石をはるかに超えていたほどです。金沢では中級藩士でも1,000坪以上の敷地を維持していたのです。
現在の野村家の屋敷は、昭和初期に豪商・久保家によって幕末建築の邸宅が移築されたものです。金沢は第二次大戦の戦災をほぼ免れた数少ない都市であり、長町武家屋敷跡にもいにしえの風情がのこったのです。

野村家 庭園
長町武家屋敷跡の魅力は、金沢城普請の際に引かれた、町並を流れる用水が原点でしょう。京都・上賀茂、高山・さんまちなど、和の町並を演出するには用水が不可欠です。用水は野村家の庭園にも引き込まれており、とても心地よい空間を演出しています。
野村家は建物も庭園も手入れが行き届いています。コンパクトな敷地の庭園は、建物からの距離が近いこともあって、圧迫感を印象付けないよう巧みにデザインされています。身近に木々や石の魅力を目にすることができます。この室内との近さが、この庭園の最大の魅力です。
庭園を眺めることができる「上段の間」は、藩主を招いた最高格式の部屋です。金沢文化の上質さを感じさせる室内の意匠は、庭園と絶妙に調和しています。日本人の目線で見ても、ミシュラン二つ星評価に納得できる空間です。

長町武家屋敷の界隈
金沢では江戸時代の”和”の空間が、現代も見事に表現されています。百万石と言われた豊かさを、現代まで綿々と引き継いできた賜です。兼六園のようなメジャーなスポットだけではありません。
長町武家屋敷跡の野村家のようなところにも、金沢文化はきちんとのこされています。
こんなところがあります。
ここにしかない「美」があります。
武家屋敷跡 野村家
【公式サイト】http://www.nomurake.com/
原則休館日:12/26-27
入館(拝観)受付時間:8:30~17:00(10-3月は~16:00)
◆マナー教室◆
◇写真撮影の前に確認! 撮影可能か、立入禁止でないか、三脚や一脚が使えるか?
◇カメラのシャッター音は出ないように、特にスマホは注意!
◇カメラのフラッシュがたかれないように設定、光や熱が美術品を傷つけます!
◇室内を見学する場合、持ち物が無意識に壁や置物に触れ傷つけてしまいます。
手荷物は預ける、リュックは前に抱える、レンズの大きい一眼レフカメラは持ち込まない、など配慮しましょう。
◇靴を脱いで室内を見学する場合、床汚れ防止のため、裸足なら靴下を持参しましょう。
◆おすすめ交通機関◆
北鉄/周遊バス「香林坊」バス停下車、徒歩5分
JR金沢駅から一般的なルートを利用した平常時の所要時間の目安:20分
金沢駅 兼六園口 3,6番(北鉄バス)/7番(周遊バス)のりば→北鉄/周遊バス→香林坊
金沢駅まで
東京駅から北陸新幹線で2時間30分
大阪駅から在来線特急で2時間30分
※この施設には駐車場はありません。
※道路の狭さ、渋滞と駐車場不足により、健常者のクルマによる訪問は非現実的です。
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