勝尾寺(かつおうじ)は、大阪北部の箕面(みのお)の山中にある寺で、勝ち運の寺として関西一円にとどまらず全国的にもよく知られています。境内のいたるところにおびただしい数の勝運ダルマが置かれており、人生の様々な場面での成功を祈る人々の参拝が絶えません。
広い境内はとても清潔に保たれており、四季折々の花を楽しむことができます。とても活気のある境内です。それだけ多くの人に愛されています。

勝尾寺への勝ち運祈願が盛んになったのは、平安時代前期の清和(せいわ)天皇が「勝王寺」という寺号を贈ったのがきっかけです。しかし「王に勝つのは畏れ多い」として現在の勝尾寺に改めたとされています。この話が伝説化したのでしょう、貴族や武家の勝ち運祈願が盛んになります。西国三十三所の23番札所になっていることもあり、江戸時代にはすでにかなりの賑わいを見せていたと考えられています。

山門から本堂へ続く参道は緑や四季の花の彩が楽しめます。石畳に苔を配したデザインはとても洗練されています。歩くのが楽しくなります。

ダルマがあちこちに置かれているのが少しずつ目に入るようになります。瓦屋根の上、樹木のすき間、石の上、壁の桟など、水平面があって置けるところほぼすべてに置かれています。置かれているダルマの大半は木製で、手のこぶしより小さいくらいのサイズですが、この正体は“おみくじ”の容器です。紙のおみくじがダルマの底に詰められており、おみくじを見た後の容器が置かれているものです。
持ち帰って自宅などに飾る人もいますが、境内のどこかに置くのもなかなか乙なものです。不要な容器を“放置”していることにもなりますが、ここまで数が多いとオブジェとして立派な作品になっています。ダルマの顔をよく見るとすべて違います。喜怒哀楽の様々な表情を見せており、これを見るだけでも楽しくなります。
ビジネス・スポーツ・受験・恋愛・選挙・芸事など、確かに人生においては何度も勝負の時がやってきます。そんな時に人々は勝尾寺に足を運び、ダルマに祈りを捧げるのです。境内には勝運を祈る人々のオーラがあふれているように感じられます。

勝ちダルマ奉納棚
勝運がかなった人がダルマに目を入れて奉納する棚も設けられています。こちらは大型のダルマがすき間なく並んでおり、圧巻の光景です。実際に成功に導いたダルマだけあって、どの目も光り輝いているようです。自信満々のいわゆる“どや顔”に見えます。
サクラ、しゃくなげ、新緑、アジサイ、モミジの時期は人手が多くなります。紅葉時期は広い境内が赤く包まれるため、特に人手が多くなります。
夏は何といっても木々の葉の緑がはちきれんばかりに輝いています。人でも落ち着いているためゆっくり参拝できます。ダルマを見るだけでも元気が出てきます。

本堂が6月のアジサイに映える
こんなところがあるのです。
ここにしかない「美」があるのです。
御朱印から土産物店まで、西国三十三所巡礼を現代に巡礼する詳細ガイド
勝尾寺
【公式サイト】http://www.katsuo-ji-temple.or.jp/
原則休館日:なし
入館(拝観)受付時間:8:00~17:00(土曜~17:30、日祝~18:00)
おすすめ交通機関:
千里中央駅から車で20分
北大阪急行(大阪メトロ御堂筋線直通)「千里中央」駅下車、
4番のりばから阪急バス29系統に乗車し「勝尾寺」バス停下車、徒歩2分
JR大阪駅から一般的なルートを利用した平常時の所要時間の目安:60分
大阪駅(梅田駅)→大阪メトロ御堂筋線・北大阪急行→千里中央駅→阪急バス29系統→勝尾寺バス停
※バスは本数が少ないため、事前にダイヤを確認の上、利用されることを強くおすすめします。
※この施設には有料の駐車場があります。
※現地付近のタクシー利用は事前予約をおすすめします。

