大阪・堂島リバーフォーラム 千住博&チームラボ「水」 ~コラボには無限の可能性がある

大阪の水辺にある多目的ホール・堂島リバーフォーラムで、千住博&チームラボによるコラボレーション展「水」が始まりました。

千住博(せんじゅひろし)は、伝統的な日本画表現に基づく作品では現在、世界で最も著名なアーティストの一人です。チームラボは、テクノロジーからアートまで様々な分野の専門家のコラボによるデジタルコンテンツの制作で、世界的にも知られるようになったクリエイティブ集団(制作会社)です。

中之島の対岸にあって水辺の豊かさを享受しながら文化活動を行ってきた堂島フォーラムが、水をモチーフに両者にコラボ制作を依頼した作品を展示しています。

現代のテクノロジーとアートの融和で、際限なく表現が発展し続けると確信できます。制作者は、水にそうした際限のない力があることを見抜いているようにも思えます。大阪という都市の魅力である水辺の持つ力に感謝できる素晴らしい展示です。


入口を飾る高野山金剛峯寺の添田隆昭氏による書

千住博は、大徳寺聚光院などの古刹の襖絵制作を多く行っていますが、2018年は高野山金剛峰寺の襖絵の大作を終えたばかりです。その襖絵の展覧会が金剛峯寺への奉納を前に、現在全国を巡回中です。この展覧会のシンボルとなる「水」の字の書は、金剛峯寺との縁によってできたものでしょう。こちらも素晴らしいコラボです。

【公式サイト】高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住博展

チームラボも近年は、日本と世界の各地で制作物の展示を行っています。千住博とのコラボ展とほぼ並行して、同じ大阪のあべのハルカス美術館で、アート表現の創造を子供から大人まで学べる大人気シリーズ「学ぶ!未来の遊園地」が開催されています。作品もしかりですが、小学生や幼稚園児の動きそのもの、展示空間の中では“作品”に見えます。

【公式サイト】 あべのハルカス美術館 チームラボ 学ぶ!未来の遊園地


堂島フォーラムの正面入り口

堂島フォーラムの会場内は真っ暗な空間ですが、水の映像作品のダイナミックな動きが目に入るため、圧迫感はまったくありません。それよりも入った瞬間に水の動きに見とれてしまいます。黒く磨き上げられた床に波の動きが立体的に映り込み、バーチャル表現としてはシンプルながらも斬新です。この波の動きはチームラボの担当です。

【公式サイト】展示空間ギャラリーYouTube

波は本当の波ように切れ目なくつながって動いており、鑑賞者は波を追いかけて波の中を歩いているような感覚になります。すると真ん中と思しきところにライトブルーの空間が目に入ります。このライトブルー空間が千住博の担当です。

あらゆる生命の根源となる水が、何のけがれもないと感じさせるライトブルーの空間の中を、垂直に落ちていく様を薄い繊維のスクリーンに描いています。スクリーンはそよ風になびくようにゆったりと揺れており、波を追いかけた鑑賞者を自然と中に導きます。ライトブルーの空間にはどこかぬくもりがあります。心理学的にもブルーは人の心を落ち着かせる効果があると言います。

この真ん中で鑑賞者は、人間は水の恵みの中で生きていると感じます。水辺にいられる豊かさを感じます。

制作者がどのような思いで表現したのかはインタビューでもさせてもらえないと十分な理解は難しいと思いますが、鑑賞者の体験は私自身の体験を文字にしたものです。人の個性の数だけ、いろんな印象が持てることは間違いないでしょう。

近年の展覧会は、現代アートや海外美術館の所蔵作品を中心に、写真撮影OKが増えています。この展覧会でも、会場内で写真の撮影ができます。お気に入りショットをSNSにアップしましょう。営利目的のアップはNGです。
ハッシュタグ「#dojimariverforumwaterness」

またフラッシュ・三脚・セルフィーもNGです。シャッター音が出ないカメラを使いましょう。撮影に夢中になるとこうした事態に気づかなくなりがちになります。スマホならシャッター音が出ないカメラアプリがダウンロードできます。

こんなところがあるのです。
ここにしかない「美」があるのです。


全国で大人気のデジタルアート集団を徹底解剖

堂島リバーフォーラム
開館10周年特別企画
千住博&チームラボ コラボレーション展「水」
【堂島リバーフォーラム公式サイト】http://10th.dojimariver.com/
【チームラボ公式サイト】https://www.teamlab.art/jp/e/waterness/

主催:堂島リバーフォーラム
会期:2018年7月14日(土)〜9月2日(日)
原則休館日:なし
開館(拝観)受付時間:11:00~18:30
※この展覧会は、今後の他会場への巡回はありません。

おすすめ交通機関:
京阪中之島線「中之島駅」下車、6番出口から徒歩5分
阪神本線「福島駅」下車徒歩5分
JR東西線「新福島駅」下車、2号出口から徒歩7分
JR環状線「福島駅」下車徒歩8分
大阪メトロ四つ橋線「肥後橋」駅下車、北改札口4番出口から徒歩12分
JR大阪駅から徒歩15分
JR大阪駅から一般的なルートを利用した平常時の所要時間の目安:15分
JR大阪駅(梅田駅)→阪神本線→福島駅
【公式サイト】 アクセス案内
※この施設に駐車場はありません。

【公式サイト】
堂島リバーフォーラム https://www.dojimariver.com/
千住博 http://www.hiroshisenju.com/
チームラボ https://www.team-lab.com/

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