
所蔵作品の質の高さを感じさせる玄関のデザイン
【画像出典】佐賀県立博物館・美術館 公式サイト 館内ビュー
佐賀県立美術館は佐賀市の中心部にあり、女性画で著名な岡田三郎助(おかださぶろうすけ)のコレクションが充実しています。間もなく2018年4月1日からは、東京・恵比寿から館の敷地内に移築された彼のアトリエの公開が始まります。彼や周囲の画家の作品もあわせて紹介する展覧会も同時に始まります。明治150年の今年2018年は、薩長土肥でイベントが目白押しです。
岡田三郎助は1869(明治2)年に現在の佐賀市で生まれた洋画家です。黒田清輝を中心に発足した「白馬会」に参加し、印象派のような明るいタッチや女性ヌードなど、当時としては革新的な表現で主に大正時代に活躍しました。白馬会にはほぼ同世代の藤島武二や和田英作も参加しており、日本の近代洋画界をリードする存在でした。
彼は洋画家ですが、モデルの女性は和装がとても多いことが特徴です。肌を大胆にさらした描写やヌードもありますが、とても芸術的で気品のある画風です。切手になったことで特に有名なブリヂストン美術館所蔵の「婦人像」は、つつみを打つ凛とした女性の表情がとても印象的です。彼の画風がとてもよく表れています。
佐賀県立美術館には岡田三郎助の作品を入れ替えながら常設展示する「OKADA-ROOM」があります。室内の様子と展示作品は、インドアビューで行きたい方向に進み、見たい部分を拡大して見ることができます。
2018年3月17日(土)からは「温故維新-美・技のSAGA-」、2018年4月1日(日)からは「はじまりはここからー岡田三郎助と女性画家たちー」と2つの展覧会が始まります。いずれも岡田三郎助の作品をはじめ、彼と親交のあった画家、彼が育てた画家、佐賀ゆかりの画家たちの作品がたっぷりと展示されます。
肥前さが幕末維新博覧会特別展「温故維新-美・技のSAGA-」
会期:2018年3月17日(土)~5月13日(日)
http://biwaza-saga.com/onkoishin.html
肥前さが幕末維新博覧会特別展「はじまりはここからー岡田三郎助と女性画家たちー」
会期:2018年4月1日(日)~5月20日(日)
http://biwaza-saga.com/olada.html
佐賀県立美術館は県立博物館と建物がつながっていますが、博物館の隣に「岡田三郎助アトリエ」が移築されます。女性画家の三岸節子、いわさきちひろらが岡田三郎助から師事を受け、巣立っていったアトリエです。
岡田三郎助は1937(昭和12)年、藤島武二、竹内栖鳳、横山大観とともに第1回の文化勲章を受章します。その2年後にこの世を去りますが、大正から昭和にかけての日本の洋画界を支える存在でした。彼の作品が佐賀に集結しています。洋画ファンでなくとも必見のスポットです。
こんなところがあったのか。
日本にも世界にも、唯一無二の「美」はたくさん。
佐賀県立博物館・美術館
http://saga-museum.jp/museum/
原則休館日:月曜日(2019/1/15以降)、年末年始、展示替え期間
※美術館は2017/11/6~2018/3/16は工事のため休館です。
※展示作品は、展示期間が限られているものがあります。
※博物館・美術館は建物が連結し、一体運営されています。
