
ユキヒョウは神秘的でセクシー
旭山動物園は2005~06年にかけてTV放送されたNHK「プロジェクトX」やフジテレビのドラマで一躍有名になりました。現在も日本有数の入場者数を誇る動物園で、四季を問わず楽しむことができます。
旭山動物園の成功の原動力となったのは、よりリアルに動物の動きを観察できる「行動展示」と言われます。導入からすでに20年ほど経ちますが、現在も観客を楽しませようと試行錯誤を続けていることがうかがえます。動物園は大人が行っても楽しいところだと感じさせてくれます。

旭山の冬の風物詩「ペンギンの散歩」は今も大人気
「行動展示」と言われても、やはり専門家でないとしっくりはきません。そのため旭山動物園では、飼育員が動物にエサをやりながらその行動を観客に解説する催しを、動物の動きの魅力を伝える機会として重視しています。「ペンギンの散歩」に代表される「もぐもぐタイム」と名付けられたこうした催しは、現在もこの動物園の看板イベントです。
どの動物を出演させるかは体調による判断が必要なのでしょうか、毎朝決定しています。驚くことに旭山動物園では、毎朝決めたスケジュールを公式サイトに毎朝Upしています。特定の動物を楽しみにしている来園者をがっかりさせない配慮がよく伝わってきます。
なおエサやりを伴わない解説は「なるほどガイド」「ワンポイントガイド」と呼んでおり、こちらも毎日たくさん行われています。スケジュールをぜひ確認してみてください。

動物園が来園者に理解してほしいことを「手書き看板」に
旭山動物園には動物が野生で暮らせる環境づくりも大切にしています。写真は「シマフクロウ」の例です。絶滅危惧種として自然の中で人間によるエサや巣箱の提供で何とか種を保っていますが、これは本来の姿ではないと訴えています。「手書き看板」で表現することで、動物と自然環境への愛情を強く感じさせます。動物園の使命として素晴らしいと思います。

ワピチ(シカ種)の訃報のお知らせ
「手書き看板」は園で大往生した動物の訃報にも用いられています。永年来園者から愛されてきたことへの感謝の気持ちが伝わってきます。「手書き看板」は今では全国の動物園で珍しくないですが、旭山動物園は20年以上続けています。これも全国に先駆けたものかもしれません。「手書き看板」で伝えるコンテンツには磨きがかかっていると感じられます。

あざらし館の円柱水槽も大人気
あざらし館では地上のプールでゴマフアザラシが泳ぐ姿を見ることができます。このプールは地下の水槽と東名の円柱でつながっています。ゴマフアザラシは野生の海のように自由に泳ぎ回っていますが、円柱を通り抜ける時は目にもとまらぬ速さです。
円柱の周りはアジア系の外国人観光客がたくさんいます。寒冷地に住む動物をあまり見たことがなく、ダイナミックにスリリングに動き回る姿に惹かれるのでしょうか。みな熱心に写真撮影しています。

寒くない? 大丈夫? 素人の素朴な疑問。
旭山動物園の公式サイトは5か国語対応で、ロシア語ページもあります。北海道の観光施設は、顧客層に応じたきめ細かなマーケティングが総じて上手です。旭山動物園はマーケティング上手の筆頭格です。大人だけでもぜひ訪れてみてください。
こんなところがあったのか。
日本にも世界にも、唯一無二の「美」はたくさん。
旭川市旭山動物園
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
開園期間:夏期)例年4月末~10月下旬、冬季)11月中旬~年末、年始~4月上旬
休館日:夏期・冬季展示内容切替期間と年末年始は休館、開園期間中は原則休館なし
※展示内容は、展示期間が限られている場合があります。

