名作レビュー

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奇想の系譜|名著レビュー|美の五色 ~50年前と思えない斬新さ

ちくま学芸文庫の辻惟雄著「奇想の系譜」を読みました。 間もなくに迫った平成最後の2019年、早々から上野の東京都美術館で江戸絵画の展覧会「奇想の系譜展」が行われます。本のタイトルが展覧会のタイトルになるのはとても珍しいことですが、この一冊は...
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本のレビュー「幻の五大美術館と明治の実業家たち」 ~名品の流転が詳細に

祥伝社新書「幻の五大美術館と明治の実業家たち」を読みました。明治から戦前までに巨万の富を得て屈指のコレクションを築き上げた男たちの物語で、所蔵品を公開する美術館開設を成し遂げられなかった5人にスポットをあてています。個人コレクションを母体と...
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本のレビュー「仏像と日本人」 ~仏像プレゼンテーターたちの活躍史

中公新書「仏像と日本人」を読みました。永らく”信仰”の対象であった仏像が、近代になって”鑑賞”の対象にもなっていく過程にスポットをあてています。「仏像は有り難いもの」という、ある意味固定観念に基づいた”べき論”が、”美術”という輸入された価...
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国民の宝を愛する者たちが、宝をより美しくする ~映画_グレート・ミュージアム

月夜のウィーン美術史美術館ここ数年、世界の著名な美術館のドキュメンタリー映画が相次いで日本で公開されている。大手シネコンではなくいわゆるミニシアターでの上映がほとんどで、上映期間は短いが全国を巡回している。「グレート・ミュージアム ハプスブ...
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人間よりも艶(つや)のある人形の動き ~国立文楽劇場

文楽公演「文楽」「人形浄瑠璃」は日本の伝統的な人形芝居であることを知らない人は皆無だろうが、2つの呼び名の違いについては知っている人は少ないように思う。私もつい最近までは知らなかった。呼び名の違いはこの伝統芸能の歴史をたどるとわかりやすい。...