
南京町の東の入口「長安門」
まもなくアジア最大の祝日である「春節(しゅんせつ)」、中国語で言う旧正月がやってきます。外国人利用者が日本人の二倍以上に達する関西空港では、盆・正月ではなく旧正月が1年で最も国際線利用者が多くなります。東南・東アジアで正月を太陽暦で祝うのは日本だけなのです。
神戸の中華街「南京町」でも恒例の「春節祭」が行われます。中国の祝い事を感じさせるように街全体が真っ赤に染まり、とても華やかになります。
店の前では、中華料理や点心を売るワゴンから立ち上る湯気が、“爆食い”モードのスイッチを入れてくれます。とてもお茶目な中国式の獅子舞や京劇のようなステージイベントも目白押しで、香港や台湾に旅行に行ったような気分にさせてくれます。ぜひ遊びに行ってください。

街の中心の「南京町広場」
神戸と横浜の中華街の規模を、それぞれの公式サイトに掲載されている店舗数で比べると、神戸は横浜の1/5くらいです。こじんまりしているため、横浜のように店が多すぎてどこに入るか迷うようなことはありません。
価格は横浜よりリーズナブル、味付けは関西風であっさりした店が多い印象です。南京町はそもそも広東料理の店が多いことから、シーフードの風味を生かせるあっさりした味付けは特におすすめです。小籠包も、横浜よりあっさり目ですので、ぜひお試しください。
横浜と長崎は「中華街」と言いますが、神戸では「南京町」と言います。長崎は江戸時代から、横浜と神戸は幕末の開港直後から華僑が住む町となりましたが、神戸だけ中華街エリアの中に住む華僑系住民が少なくなっています。
華僑系住民は横浜より神戸の方が多いのですが、神戸では異人館で知られる山の手に多くが家を構えています。華僑が商売の神様として信奉する「関帝廟」も、神戸は山の手にあります。一方横浜は中華街エリアの中に華僑系住民が今も多く暮らし、関帝廟もこの中にあります。この差が中華街の店舗数の差にも影響していると思われます。
実は横浜と長崎も、戦後まもなくまでは「南京町」と呼ばれていました。「南京町」とは日本では長らく「華僑が集まるエリア」という意味でした。戦後の混乱期の治安悪化で「南京町」というブランドイメージが著しく低下したことから、横浜と長崎では「中華街」とブランド名を変えました。
しかしこの動きは神戸では起こりませんでした。神戸の華僑は事業に成功した富裕層が多く、治安が悪化するようなことにはならなかったのです。そのためブランド変更の必要がなく、今に続いています。
南京町は十字型のメインストリートが交わるところにある「南京町広場」が中心で、ここで様々なイベントが行われます。日本の獅子舞とは全く違う、ゴジラをぬいぐるみにしたようなカラフルな獅子舞が、ドラや太鼓に合わせてここから街中を巡ります。インスタ映え間違いなしです。登場する日時は公式サイトに掲載されていますので事前にご確認ください。
春節祭は横浜中華街でも行われています。神戸と同じく1986年から始まりました。最寄り駅名にいずれも「元町」が付きます。違いもありますが、共通点も多いのです。東西の中華街の個性をぜひ楽しんでみてください。

誰でも知っているコンビニもここでは中国モード
こんなところがあったのか。
日本にも世界にも、唯一無二の「美」はたくさんあります。
2018南京町春節祭
https://nankinmachi.or.jp/event/shunsetsu/2018/
主催:南京町春節祭実行委員会
会期:2018年2月16日(金)~18日(日)
※2月11日(日)にプレイベントが行われます。
原則休館日:なし
横浜中華街「2018春節」
http://www.chinatown.or.jp/event/celebration/201710_01/
会期:2018年2月16日(金)~3月2日(金)

